広告と日常

広告のあれやこれや

【メルコイン / ヴィトン / URBAN HACKS / セブン&アイ】人間の仕組みを広告に利用してみたら

 

CD:「人がつい見てしまう仕組み」を広告に利用することがあるよね。
D:なんすかいきなり。
CD:たとえばこれ。

 

 

D:たしかに何となく読めておもしろいっすね。
CD:続いてもう一つ、こんなのも知ってるかい。

 

 

D:あー、これはつい手に取っちゃうのもわかるなあ。
CD:そうそう。つい見てしまうっていうのは仕方ないとしてさ、どう思った?
D:どうっていわれても。
CD:僕は「なんだよこれ!」てちょっとネガティブな気分になったよ。人がつい見てしまう仕掛けだから、つい見ちゃったわけだね。でもその結果、自分にとっては全然いらない情報だったな!という、いわゆる「見て損した気分」だよ。
D:はあ、人それぞれだと思いますけど。
CD:そうだけどさ、「くうぅ、やられたー!あっぱれ!買ってみよう!」となる人は少ないんじゃないかな。
D:いや、いきなりそこは狙ってなくて、いわゆる記憶に残すことを重視してるっていうか。
CD:たしかにね。でも不快感とともに思い出すと、企業やブランドにとってはマイナスなんじゃないかと思うわけ。
D:うーん、よくわかんないすけど。
CD:一方でさ、これも見てくんないかな。

 

 

D:いや全然わかんないすよ。プログラマー呼んでできましょうか。
CD:まあまあ、よく見てみな。
D:……あ!
CD:そうなんだよ。よく見たらただのローマ字でさ、URBAN HACKSという会社の採用広告になってるわけ。
D:へー、おもしろいですね。こんなのと似てるかも

 

 

CD:そうそう。どちらも多くの人が「自分には関係ない、わからないと思って読み飛ばす」ものだけど、よく見たら理解できるというか。
D:なんかちょっとユニークで印象に残りますね。
CD:そうなんだよ。こっちは最初に紹介した2つの「つい見てしまうけど、ネガティブな印象が残るもの」とは真逆で「ついスルーしがちだけど、よく見たらポジティブな印象が残るもの」ていえるんじゃないかな。
D:たしかに。不思議。
CD:どこまでいっても人間は動物なわけさ。だからこそ人間の仕組みというか自然な行動を、うまく表現技法として取り込めると良いね。
D:はあ。
CD:何にしても、メッセージというか広告の内容の方が一番大切だというのは前提だけどね。
D:お、締めが決まりましたね。さすが人間。
CD:くくり方がでかいな。