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【サイボウズ】がんばりたい人もいるわけで

CD:アイデア出しの前の一言ってさ、会社の規模によって違うんだよね。
D:なんすかいきなり。
CD:ニュアンスはあれだけど、小さい制作会社の人はたいてい「まだ全然詰めれてないんですけど……」「しょうもないアイデアと思われるかもしれませんが……」て最初に言う人が多い気がする。
D:謙遜してんじゃないすか。ちょうどいい枕詞というか雰囲気づくりというか。
CD:でも、大手代理店になると「御社にとって最善策を考え抜いてまいりました」「世界に一大ムーブメントを巻き起こす」みたいにデカいこという人が多い気がする。
D:プレゼンの演出なんすかね。
CD:こういっちゃあれだけど、まだ無名の会社はアイデアやクリエイティブに自信のない人が多かったなあ。大手がみんな自信満々なわけでもないだろうけど、少なくともネガティブな前置きをする人はいなかったな。
D:つか完全に主観というか人それぞれでしょうけど。
CD:うん、まあ決め付けは良くないね。てことで見てこれ。
D:出た。

 

 

D:がんばらなくていいじゃん、てシンプルなメッセージじゃないすか。
CD:そうだね、それ自体は別に良いけど「ニッポン」でくくらなくても良くない!?
D:時代とか社会情勢的なことを考えてのニッポンてことすよね。
CD:こんな時だからこそ、がんばろうとしてる人もいるわけだよ。それをあえてたしなめちゃあ、いかんと思うんだね。僕とか天邪鬼の人は、がんばるなって言われたら素直に「がんばっちゃうぞー」て思うけどね。
D:いや、そういった反論のための「無理して出社させない選択肢を」ていう押さえの言葉もあるわけで。
CD:となると、そもそも出社してる人にしか響かないコピーになっちゃうわけだ。
D:別にいいじゃないすか、メインターゲットってことで。最初から別にあなたに言ってないすから。
CD:それもそうか。じゃあ、どのみちがんばらなくていいよね。
D:いつもヒマっすもんね。